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L'essentiel est invisible pour les yeux.             たいせつなことはね,目に見えないんだよ・・・・・・


by aster_13
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悪夢その2(悪魔の再来)

なんか、最近、身に覚えのないアザが多いな~


と、思っていました。
もともと、O型のせいか、アザはしょっちゅうできてましたが・・・(汗)
それにしても、数が多い。。。

そして、どんぶりを拭いていて割ってしまったとき、腕にちょっと切り傷ができたんだけど、
もの凄い出血で、すぐに絆創膏がどす黒くなり、パジャマに血の染みが。
次の日になって、絆創膏を変えるも、またすぐどす黒くなる。結構大きい絆創膏なのに、あっという間。

それからそれから。
乾燥のせいか、鼻がむずむずしてこすってしまうことが多くなっていて、
そのせいか鼻血がちょくちょく出てました。そしてこれもなかなか止まらない。。。



んん・・・!?と思って、脚をよくよく見てみたら・・・・。






紫斑が出てる・・・(|||_|||)


なんでこんなときに・・・。
そう、見つけたのは、震災の日。。。

しばらく、ホームタウンに帰れないのは必至。
かかりつけの病院も、そんな状況じゃないだろうし。


軽快者になってたから、登録者証が発行されてたけど、
それは被災地の自宅にある。。。
まぁ、あっても登録してた医療機関でしか使えないし、
登録者証だから補助も受けられないんだけど。

そんなことより、どうしよう?
こっちの病院探さなくちゃ・・・と検索すると、うちの近くの総合病院で、
血液内科の診療をしているのをすぐに見つけ、ちょっと安心。
でも、血液内科は火曜日。
それまで、怪我に気をつけなくちゃ・・・。

日に日に濃くなっていく紫斑を見るにつけ、不安がどんどん増してきました。

治ったと思ってたのに・・・。

久しぶりに病気のことをネットで検索してみると、不安が不安を呼んで、
ますます不安に。。。

一生薬を飲まなくちゃいけないのかな・・・
最悪、脾臓を摘出しなくちゃいけないのかな・・・
子ども、産めなくなっちゃうのかな・・・

悪い情報しか入ってきません。


土日は地震の状況が気になって、外に出る元気もなくて、
ずっと部屋にこもっていたけど、月曜日はとりあえず出勤。
停電の影響でダイヤが乱れ、いつも以上の乗車率。
息をするのも辛いほどの電車に耐えつつ、
「わたしの血管、大丈夫かしら・・・内出血してないかな・・・」
と、心配になる。。。


火曜日、とりあえず午前中お休みをもらって、病院へ。
血液検査をしてみると・・・見事に血小板が減少していました。

その数なんと、1万1000。。。

やっぱりね。。。


先生に、これまでの経緯を説明し、地元が被災地でかかりつけの病院に
かかれないことなどを説明しました。
まず、先生が
「ご家族はご無事なんですか?そうですか、それは良かったです」
と言ってくださって、ちょっとうるっときました。

それはさておき。
「かかりつけの病院がそういう状況で、いつ地元に帰れるかもわからないなら、
ここで治療を開始しましょう。ほっとける数値ではないですし。」
とのこと。

仕事を聞かれ、答えると、
「その仕事は、納期の前などは特に過酷ですよね?
お仕事は休んでください。
いつどんなことがあって出血するかわからないし、薬を飲み始めたら免疫も下がって、
感染症にかかりやすくなります。
ご自分でもどこが病気があまりわからないように、他の人からみたら、
もっと病気かどうかなんて、見た目ではわからないですよね?
血液検査をして始めて、血小板が減っていることがわかるんですから。
医者として、仕事に行くことは認められません。」
と。。。

「残業がなくてもですか?」
と、一応聞いてみましたが、
「ダメです。」
と、きっぱり。

たとえば、出勤途中にちょっとどこかにぶつかって、
頭でも打って大量出血してしまったら、取り返しのつかないことになりますよ、
以前の診断がなければ、即入院してもらうくらいの数値です、と。

運よくすぐに治るひとがいたり、よくなったと思ってると悪化したり、
長いこと悪かったのがあるとき急によくなったり、そういう病気です。
今まで効いていた薬が効かなくなったり、薬をかえたらすぐに良くなったり、
ほんとにひとそれぞれです。
前回の薬がまた効くとは限りませんが、他にも薬はありますから・・・


などなど、先生が安心させたいのか不安にさせたいのかわからなくなりました。


前回の治療が、あまりにすんなりいい方向にいったので、油断してたというか、
甘くみていたのかもしれませんが・・・
考えてみたら、怖い病気なんですよね。自覚症状ほとんどないし。


で。

「骨髄の検査をします。」


・・・え・・・・。


「もう二度と骨髄の検査はしたくないんですけど、しないとダメですか・・・」
と恐る恐る聞いてみると、やや呆れた空気をかもし出しながら、
必要性を訴える先生。。。
「以前の病院にかかれていたら、『再発ですね』で検査をしないで
済んだかもしれませんが、うちとしては初めて診る患者で、
何も情報がないんです。
もしかすると、今回は白血病などの違う病気という可能性も
ないとは言えないんです。
この検査をしないことには治療は始められません。
確かに骨髄の検査は痛くて辛いですが、白血病の患者さんは
何度も何度もしなくちゃいけないんですよ。
だからいいだろうとは言えませんが、この検査はしなくてはいけません。」

わかってはいるんです。必要なことは。
でも、あの、恐怖を思い出すと・・・。

説明をしながら、テキパキと承諾書などの準備を進める先生。
「今日の午後か明日の午後になるんだけど、今日の午後は時間ありますか?」
用事なんて、仕事以外にないのに、仕事を禁止されたんだから、
時間は余るほどあります。
先延ばしにするのも不安というか恐怖感を引きずるだけなので、
その日の午後にしてもらいました。
承諾書を前に、検査について事細かに説明してくれる先生。
一回やったことあるし、そんなに詳細に説明しなくても・・・
恐怖が増すだけだし、あの感覚を思い出して気持ち悪くなってくるし・・・・

署名、拇印を終えて、看護師さんから説明を受けました。
「検査まで2時間あるから、その間に食事をするなりしてください。
2日間はお風呂に入れませんから、自宅が近ければいったん帰って
お風呂を済ませてきてもいいですよ。10分前には戻ってきててください。」
真っ青になっているわたしを「大丈夫?」と気遣いながら、
やさしく説明してくれる看護師さん。

病院に自転車でいったことを先生に心配されていたのと
(自分が気をつけてても、ひっかけられたら大惨事になりかねない、と)
検査の後自転車に乗れる自信がなかったので、いったん帰ることに。


自宅に帰り、すぐにお友達に電話。
誰かにこの不安を聞いて欲しかった。
電話をするなり、半べそになるわたし・・・(_ _。)
「痛いのが嫌で泣いてんの?」
と笑われました・・・

痛いのももちろん嫌でしたが、それだけじゃなくて、
いろんな気持ちが急にこみ上げてきて、なぜだか涙が止まらなくなりました。
この数日、地震のことと病気のことで不安ばかりが募り、妙な緊張感というか、
そういうので気持ちが張っていたみたいです。
話をしたくても話す相手もいないし、こんな状況で話されたほうも迷惑かもしれない、
余計な心配をかけたくない、でも聞いて欲しい・・・

お友達には申し訳ないけど、ちょこっと聞いてもらいました。
たぶん、凄く負担になったと思う。申し訳ない。。。

でも、ちゃんと聞いて、慰めてくれて、ほんとに助かりました。
震災後、ひとりこっちでTVで状況を見てるしかできなかった辛さを、
わかってくれていたことも嬉しくて、ますます涙はあふれるばかり。


なんとか気持ちを持ち直そうとするも、ご飯なんて食べる気になれないし、
結局しとしきり泣いて、家族にメールで連絡して、伯母からの
「でーんと構えて検査を受けましょう」
という返事に妙に元気をもらい、タクシーで病院に向かいました。

病院に戻り、その辺にいた看護師さんに検査を受けることになっている旨伝えると
「マルク(骨髄穿刺)来ちゃったよ」(やや迷惑そうに感じられた・・・)
と言われ、
『来いっていうから来たのに、そんな言い方しなくても』
と悲観的になりながら、廊下で待っていると、処置室の準備が整えられ、
中に通される・・・
バイタルチェックを受けながら、先生を待ち、何とか落ち着こうとするも、
目は潤むばかり(涙)

『何がそんなに怖いんだ。前にも受けたことあるじゃん。死ぬわけじゃないのに。』
と思ってみても、前回と違って、外で待っててくれる弟もいなければ、
おうちに帰っても家族も誰もいない・・・

『心細い』ただそれだけですね。

前回は、胸から穿刺しましたが、今回は腰(お尻の上のほう?)からでした。
先生はテキパキとわたしの服を上に上げ、下に下げ、
「じゃあ、消毒しますね。はい、もう一度消毒です。
痛いことするときはちゃんと言いますから大丈夫ですよ。」
わたしがビクビクしてるの、伝わってたんですね・・・。

「はい、じゃあ麻酔しますから。痛いですよ。我慢してね。」


「痛い~~~~~」
と、うつ伏せになった胸の下で手を握り締め、耐えるわたし。

「もう一本麻酔します。奥のほうだから痛いですよ。」


「痛い~~~~~~」
もう、息も絶え絶えです。
ほんとに痛いのはこれからなのに。


「麻酔効いたよね?途中までは痛くないと思うけど、
その先は麻酔が効かないとこだから、我慢してね。」


悪魔の再来です(=_=)


「痛い~~~~~!痛い~~~~~~!!!」

と言うわたしにお構いなしで、針を突き立てています。。。

そして、また、あの嫌な感じで骨髄と魂を抜かれました。。。


抜いた骨髄(と魂)を技師の人か誰かに渡し、
「とれてる?とれてなかったらもう一回なんだけど」
と言うのを聞いて、もう一回なんて絶対嫌だ!!と思っていると、
「取れてます!」
と救いの声が。

ほっとしかけていると、先生の手がわたしの腰を押してきました。
まだ何か痛いことするの!?と警戒したら、
「止血のために押してるだけですから。もう痛いことしませんよ。」
と、先生。
わたしの頭の中見えてたのかしら・・・。
ある程度圧迫した後、ガーゼを張り、仰向けで30分くらい休むように言われました。
自分の体重で、針を刺したところを圧迫して止血するんだとか。

担当の看護師さんがタオルケットと毛布をかけてくれ、
「大丈夫ですか?気分悪いと思うけど、何かあったら声かけてくださいね。
すぐそこにいますから。」
と言ってくれました。

検査が終わって、放心状態になり、また弱気になる自分・・・
涙をこらえつつ、「もう終わったんだから、大丈夫、大丈夫」
と自分に言い聞かせてました。

しばらくすると、先生がやってきて、
「もう少し休んだら、脾臓と肝臓のエコーとりますね。
それから胸のレントゲンもとります。
そうしてる間に骨髄の検査結果もある程度出ますから、その説明をします。
紫斑病と確定したら、服薬治療を開始して、来週また血液検査して、
血小板の状態を診ましょう。
もし効果がなくて、出血傾向が悪化するなどの場合は入院になりますが、
入院が嫌だからといって、来ないということはしないでくださいね。」
と一気にしゃべっていなくなりました。

『入院になったらどうしよう・・・仕事どうなるんだろう・・・
入院費払えないんじゃない?
ていうか、そうなったらどれくらい入院するんだろう・・・』

また暗~~~い気持ちになっていると、
今度は年配の看護師さんが様子をみにきてくれて
「痛くない?痛くないって言ったらウソになるけど、
我慢できないほどじゃないよね?寂しくなったら声かけてね」
と優しく声をかけてくれました。
その声がとても温かくて、気持ちがだいぶ落ち着きました。

「来ちゃったよ」って言ってた看護師さんとは大違いだな~、
と思っていると、エコーとレントゲンの時間になりました。

腹部エコーも前にやったことあるけど、今回は肋骨の下すれすれのところを
何往復もされ、気持ち悪いのと痛いのとで、カラダが勝手にクネクネしてました(恥)
早く終わってくれ~・・・
と願うも、なかなか終わらず、やっと終わったときにはふぅ~~~~っと息が漏れました。
「じゃあゼリー拭いて終わりになりますね」
と言われたとき、てっきり紙を渡されて自分で拭くのかと思ってたら、
技師のお姉さんが、温かいタオルで丁寧に拭いてくれました。
ちょっとびっくりしつつ、嬉しかったなぁ。

そして、放心状態でレントゲン室まで移動し、レントゲンも終え、
内科に戻るように言われたので戻ると、またそこにいた看護師さんが感じ悪い・・・

「え?何も聞いてないから、帰っていいですよとも言えないしねぇ・・・」
と、私に聞かないでよと言わんばかり。
だって、目に付くところにあなたしかいないし・・・
と思っていたら、検査を担当してくれた看護師さんが来てくれて、
「大丈夫?先生くるまでまだ時間あるから、テレビでも見てる?それとも横になる?」
と言ってくれたので、地震も気になるし、テレビをみることに。
地震の状況を聞いているうちに、放心状態に拍車がかかり、
もう、テレビで何を言ってたのかも覚えてません。

気がつくと、診察を終えた先生や、看護師さんたちがわたしの周り、
というかテレビの前に集まっていて、処置室でわたしを落ち着けてくれた
年配の看護師さんが、わたしの隣でしきりにわたしに話しかけてくれてました。
わたし、そんなに顔色悪かったんですかね・・・(汗)

やっと先生がきて、骨髄の説明です。
特に問題はなく(他の病気ではない、という意味で)、
予定通りの治療を進めます、とのこと。
年齢的にも若いし、できれば外来治療で進めたい、
かかりつけの病院が復旧したら、そちらに行くのは構わないが
それまではここに通院するように、などなど話されました。
もう、後は薬が前のようにすぐに効いてくれることを祈るばかり。

フラフラと放心状態のまま会計に向かうと、なんと金額が2万7000円( ̄◇ ̄;)
まさかまた骨髄穿刺するなんて思ってなかったから、持ち合わせがなく・・・
「カード使えますよね?」
と聞いたら、
「現金のみです」
とアッサリ。
HPで見たカード払いOKは、入院費のことだったみたい・・・

「どうされますか?下ろしてきますか?」
と聞かれたので、
「下ろしてきます」
と答えると
「院内にはATMがないので、外になります」
と、道を教えられ、ジンジンするお尻をかばいつつ、郵便局までフラフラと行って
お金を下ろし、フラフラと病院に戻り、薬を受け取ってタクシーに乗ろうと思ったら・・・・
一台もいなくなってた(/_<。)

まぁ、4時半すぎてたし、そんな時間に病院からタクシーに乗る人なんて
少ないもんね。。。
仕方ないから徒歩でフラフラ帰りました。
この病院、看護の理念に「温もりのある看護」を掲げてるわりに、
優しい看護師さんには2人しか会ってないな・・・とか、
サービスがなんか惜しいよな・・・とか思いながら。


途中、公園で、桜が咲いていることに気づき、東京はもう春なんだなぁ。。。
と思ったり。

また引きこもり生活になるから、買い物して帰ろうとスーパーに寄ったら、
ほとんどの棚が空っぽでした。
お肉も、卵も、牛乳も、空っぽ。
カップ麺は数個残るのみ。
買いだめなのか・・・流通が滞っているせいなのか・・・
とりあえず、飲み物とかろうじて残ってたお菓子とヨーグルトを買って帰宅。


長いこと待たされたり、立て続けに検査があったり、精神的にも肉体的にも
かなり疲れてたので、一寝したら、4時間くらい寝ちゃってました(汗)
まぁ、その後またすぐ寝たんですけどね。

一週間、引きこもり生活か・・・退屈だなぁ。
血小板が減ってるだけで、他は元気なのに。
お風呂の掃除しよう。部屋も掃除しよう。
万が一に備えて、入院の準備しなくちゃな・・・なんて考えながら、
夜は更けていきました。

いろいろ考えながら寝たものの、次の日起きても動く元気はなく、
テレビを見たり、ネットをしたり、グータラと過ごしてしまい、
このままでは気が滅入るだけだ!と、木曜日になって、やっと行動開始。

お風呂には入れないから、髪の毛だけ洗って、ちょっとお出かけ。
(先生が知ったら怒るかもだけど 汗)
もしもに備えて、入院に必要なものを買ってきました。
タオルとか、下着とか、パジャマとか。。。
あぁ、今回も、この荷物を持って病院に行かなければいけないことにならないといいなぁ。
よかったよかった、って荷解きしたいなぁ。と思いつつ、入院準備です。

せっかく家にいるんだから、とお風呂を掃除し、部屋も掃除し、
ベッドリネンも洗い、クローゼットや引き出しの中も整理。

ずっと家にいると、トイレットペーパーってこんなに早く減るのね、
なんて発見(?)があったり。
復興にむけてがんばるぞ!なんて思っても、
結局何にもできなくて・・・・また落ち込みそうですが・・・
まずは病気をいい方に持っていかないと!と思うようにしてます。

服薬し始めて4日目。。。
薬は効いてきている模様!
脚の紫斑が薄くなってきました(^^)
唇の紫斑(血豆?)も少なくなってるし♪

また副作用で顔パンパンのお腹ぽんぽこりんになってしまうと思うけど・・・
薬止めたら元に戻るし。
食欲亢進しても食べすぎて胃袋大きくならないように気をつけよう=3
by aster_13 | 2011-03-19 02:12 | ITP